レンタルバイクで北海道ツーリング ②実践編

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今回は実際にレンタルバイクでツーリングをする際のポイントについて説明していきます。

前回の解説はコチラ↓
レンタルバイクで北海道ツーリング ①検証編

レンタルバイクでのツーリングは、普段のツーリングとはずいぶん勝手が違います。知っていると知らないで費用や労力の面で差がつくことが多いので、損をしないための情報をまとめました。

時間を味方につけて安く上げる

レンタルバイクでのツーリングはいかに早く準備を始めるかでかかる費用が変わってきます。

費用としては航空券、レンタル代、宿泊費、食費、ガソリン代、高速道路料金など。このうち、費用の多くを占めるのが航空券、レンタル代、宿泊費の3つです。これらの費用をいかに安く抑えていくかがポイントです。

航空券の手配

第一に、ピークシーズンを避けましょう。航空券は価格の変動幅が大きく、ゴールデンウイークやお盆などのピークシーズンではフェリーや自走で行く場合よりも高くつくことになります。

「まとまった休みが取れる時期じゃないと行けないよ!」と思われるかもしれません。しかし、レンタルバイクの場合、北海道の往復が飛行機になるので、初日からバイクに乗り出して、最終日の飛行機の間際まで走って帰るというプランも可能です。

航空券を安く買う方法はもっとくわしいサイトがたくさんあるので説明を譲りますが、代表的なやり方としては次の2つがあります。

LCCを使う

LCC(Low Cost Carrier)は安全性を保ちつつ快適性やサービスを可能な限り圧縮して運賃に還元しているため、従来の航空会社より安めの運賃設定になっています。北海道への直行便は東京、大阪などの主要都市からPeachやJetStarなどが就航しています。

運賃は「時価」です。人の移動の多い時期は上がりますが、それ以外の時期(特に平日)は極端に安くなります。たとえば関西ー新千歳の片道運賃が1万円を割ることも珍しくありません。そして、購入が早ければ早いほど安くなる傾向にあります。

おトク感の高いLCCですが、預け入れ荷物の個数や重量制限があります。これらの制限は厳密で、少しでもオーバーすると追加料金を取られます。ヘルメットや用品などで特に荷物が多くなるライダーにとっては悩ましいところでもあります。

早期割引やキャンペーンを使う

JALやANAなどの大手航空会社の早期割引や期間限定のキャンペーンも見逃せません。特に北海道を基盤とする航空会社であるAIR DOの早期割引は要チェックです。

早期割引に加えて、各社ともに期間限定のキャンペーンをしている場合があります。早期割引を逃したとしても、航空会社のホームページを巡回していると思わぬ発見ができるかもしれません。

レンタルバイクの手配

レンタルバイクを安く借りる

レンタルバイクにも割引が適用される場合があるので条件さえ合えば使わない手はないでしょう。当然ですが、バイクを借りる期間が長いほどレンタル代がかかるので、できるだけ安くなる方法を選びましょう。

レンタル819「タイムセール」

基本料金の半額でレンタルできます。指定された期間中に、指定された店舗の特定車両で出発する場合にのみ適用されます。指定期間および車両はホームページに掲載されます。ちなみに予約は電話受付になります。

HondaGoレンタルバイク「LONG GOGOプラン」

55時間以内のレンタルの場合、特別料金が適用されます。55時間は2日と7時間。1日目の朝から借りて、3日目の閉店前に返す日程感です。2泊3日の旅ならこのプランが最適です。

ヤマハ バイクレンタル「39hサマーキャンペーン」

期間限定(2023年は8月1日~31日出発分)で、2泊3日以上のレンタル基本料金が2割引になります。

モトオーク レンタルバイク「モトオークレンタルバイクバリュープラン」

基本料金+車両免責補償のセットで通常レンタル料金が3割引になるプランです。店舗により異なり、期間限定で設定されている場合もあるので、ホームページ等での確認が必要です。

店舗へのアクセスも要チェック

レンタルバイクはディーラーや街のバイクショップが提供しているサービスです。これらのお店はクルマやバイクで行くような場所なので、公共交通機関でのアクセスが不便な場合もあります。

バイクを借りるために時間をかけて移動したり、タクシー代を払ったりすることがないようにアクセスの良いお店で借りるようにしましょう。

ちなみに、新千歳空港にはレンタル819とモトオーク レンタルバイクの店舗があり、ターミナルからの送迎もやってくれます。飛行機を降りてすぐに乗り出すならこの2社のいずれかで借りるのが最適です。

宿の手配

宿泊費も削りやすい費用の1つです。じゃらんや楽天トラベルなどの旅行サイトがキャンペーンをやっている時期もありますが、宿独自で割引プランを打ち出している場合もあります。

代表的なものとしては早割や連泊などのプランです。

早割は1か月以上先の予約が安くなる場合が多いようです。また、連泊プランは2泊以上するときに、1泊分の宿泊費が通常よりも安くなるプランです。このプランは特定の地域を周遊したいときに役立ちます。

たとえば、道北をゆっくり回りたいときなどに、初日は稚内へ移動してチェックイン、翌日は道北をぐるっと回って同じ宿に戻ってくるといった感じです。2日目は荷物を宿に置いて、身軽にツーリングできるメリットもあります。

天気は気にしなくていい

天気はコントロールできない

何事も早めの予約が旅費を安く上げるコツになることを紹介してきましたが、「そんなに早くに決めて、当日が雨だったらどうするの?」という不安もあります。

航空券を安値で買うためには、どうしても出発の数か月前には日取りを決めて予約しなければなりません。その時点では当日の天気など知る由もありません。

この問題をどうするか?答えは「天気など気にせずにとにかく予約する」が正解です。天気は自分の力ではコントロールしようがないですから。

とにかく予約して当時の天気は運任せ、というわけではなく天気が悪い場合にはそれなりの回避策があるのです。

プランBを用意しておく

行先の天候が良くない場合に備えて、道内の別の行き先を考えておきましょう。当初計画で行こうとしている場所がプランAなら、プランAの場所が雨の場合に行くところがプランBです。

北海道は広いです。全域が雨という日はどうしようもありませんが、道央、道東、道南、道北でそれぞれ予報も変わってきます。たとえば稚内に行くつもりなら、函館やえりもなどの真反対の地域をめぐるプランを立てておくと良いでしょう。

ツーリングの楽しみといえば、走りと絶景とグルメ。雨が降るとこのすべてが台無しになります。思い切り走れないし、景色は楽しめないし、どこか寄るたびに雨具を脱いだり着たりと何かと制約が多くなります。

プランAで雨に降られるぐらいなら、プランBで雨に降られない方がまだ楽しめると思います。北海道は逃げやしないので、プランAはまた別の機会でもいいやといった心持ちが大事です。

キャンセル規定は要チェック

航空券と宿を予約するにあたり、キャンセル規定は押さえておかなければならない大事なポイントです。

どうしても天候に恵まれずツーリングを断念する場合や、先述のプランBに変更する場合、航空券や宿のキャンセルをしなければなりません。ここで発生するのがキャンセル料です。

航空券の場合、特にLCCや早割などでは変更不可、払い戻しなしという条件があったりします。便の予約は日程の変更が可能で、キャンセル時に払い戻しがあるものを選んでおくとやむを得ない計画変更があっても安心です。

宿の予約も直前の連絡だとキャンセル料が発生する場合があります。ビジネスホテルは前日までキャンセル料が発生しないところが多いですが、料理付きの旅館などでは7~3日ぐらい前からキャンセル料が発生したりします。

ちなみにレンタルバイクは前日までのキャンセルなら料金が発生しない場合が多いです。天候に左右されやすいというバイクならではの背景によるものと思われます。

荷造りが最大の問題

レンタルバイクの旅において荷造りは避けては通れない課題です。通常の旅行とは違って、バイクの装備品一式を現地まで持ち運んで、さらにバイクに積むところまで考えておく必要があります。

旅行用品にバイク用品が加わる

旅の計画が決まったら次は荷造りです。まずは、どんな物がいるか見てみましょう。

  • ヘルメット
  • ジャケット
  • ブーツ
  • グローブ
  • レインウェア
  • タンクバッグ
  • 小物類(スマホホルダー、ケミカル用品など)

これは一例ですが、普通にバイクに乗るだけでもこれだけの装備品がいります。さらに、これらに加えて、普段の旅行と同様に着替えや洗面道具など必要になってきます。

現地でレンタルできる装備品もありますが、お金もかかるし、せっかくなら自分がいつも使っているものを使いたいものです。

割とかさばるジャケットとブーツは着て行けば荷物にならずに済みます。ただし、バイクを借りに行く道中では浮くこと間違いなしです。

カジュアルなジャケットならまだいいですが、ガチガチのライディングジャケットを着て飛行機に乗っている姿はちょっと違和感があるかもしれません。

「そんなの気にしないぜ!」というのなら着込んでいくことで大幅に荷物が減らせます。

荷造りのポイント

荷造りのポイントは次の3つです。

  1. すべての荷物をバッグに収められること
  2. 持ち運びがスムーズにできること
  3. バイクに積載できること

すべての装備品をバッグに収める

大型のツーリングバッグがベスト

レンタルバイクの旅では普段の旅行用品に加えて、バイクに乗るための装備品も持ち歩くことになります。つまり、大きなバッグが必要になります。

容量だけで言えば、大きなボストンバッグやスーツケースで事足りますが、現地に着いてからバイクに積むことを考えるとあまり現実的ではありません。

やはりここはバイクへの積載を前提としたツーリングバッグが最も無難です。ヘルメットが入れられる大容量のものを用意しましょう。最低限40L以上の容量は欲しいところです。

空きスペースは何でも活用

ヘルメットの内部は空きスペース。内部を傷つけないように柔らかいもので埋めましょう。

荷物をまともにバッグへ収めようとしてもなかなか難しいものです。無駄なスペースを徹底的に埋めていく工夫をしていきましょう。

たとえば、ヘルメットやブーツの内部は空きスペースとして活用できます。ここに衣類など柔らかいものを詰め込めばスペースを稼げます。

サブバッグを利用する

バイク用品はサブバッグに入れて移動し、ツーリング中はサブバッグを折りたたんでツーリングバッグにしまいます。

空きスペースをうまく埋めたけど、どうしても収まりきらないという場合はサブバッグを活用しましょう。折り畳みやすいボストンバッグなどが最適です。

「荷物が1個増えるのでは?」と思われるかもしれませんが、実はそうでもありません。持って行く装備品のうち、ほとんどはバイクに乗るときに身に着けるものです。

つまり、走行中はヘルメット、ジャケット、ブーツ、グローブはバッグから取り出していることになります。移動中、ツーリングバッグの中は装備品で埋めつくされていましたが、逆にバイクに乗るときは半分以上のスペースが空くのです。

そのため、サブバッグに入れた荷物やサブバッグそのものはツーリングバッグの空いたスペースに収めることができます。また、サブバッグは帰りにお土産を入れることもできるので何かと便利です。

持ち運びはスムーズに

キャリーカートを用意する

普段使っているキャリーカート。荷物との接触面を広げるためにMDF材を取り付けられるようにしています。右上の黒い塊はキャスターでシートを傷つけないためにはかせる「ゲタ」です。

ツーリングバッグがベストと述べましたが、唯一の弱点があります。それは持ち運びにくいということです。そもそもバイク積載用なので持ち手が両サイドにしかなく、ショルダーベルトは付いているものの、幅と奥行きがそれなりにあるので非常にバランスが悪いです。

イメージとしては、中型のクーラーボックスを持ち歩くような感じです。ここに荷物を目一杯詰め込んで、自宅から空港、空港内、現地空港からレンタルバイク店までの間を移動するとなると、肩腰への負担や移動中のストレスは容易に想像できます。

そこで用意したいのが折りたたみ式のキャリーカート。これはレンタルバイクの旅では欠かせない存在です。

折りたたみ式を選ぶのには理由があります。LCCなどではチケットによって荷物の個数制限があり、決められた個数を上回ると追加料金を取られます。折りたたみだとバッグの中に収められるので荷物の数が増えません。

バッグの中に収まるようにできるだけコンパクトなものを選びましょう。Amazonや楽天市場で、安いものなら千円台から手に入ります。

移動中はいいけど、逆にツーリング中は荷物になるのでは?と心配になるところですが、実はそうでもありません。むしろ、大活躍といってもいいです。その理由は次で述べます。

バイクに積載できること

大きな荷物を積むのにはコツがいる

バイクに積むために設計されているツーリングバッグですが、実はツーリングバッグなら何でもOKというわけではありません。

ツーリングバッグにもバイクとの相性があったりして一筋縄では積み込めない場合があるのです。しかも、レンタルで初めて乗るバイク、荷掛けポイントを見抜いてバランスよく積み込むワザが必要になります。

バイクにリアキャリアでも付いていれば楽ですが、これがない場合はシート後部に荷物を載せます。しかし、シート面は柔らかいので走行によって次第に荷物がずれてくることもあります。また、シート後部が狭く、傾斜している場合は積みにくい傾向にあります。

積載に手間取ってなかなか出発できないなんてことにならないようにしたいですが、どんなバイクにでもうまく荷物を積む練習なんて滅多にできるものではありません。

そこで活躍するのが先述のキャリーカートなのです。

キャリーカートを背負子にする

キャリーカートを取り付けた状態。

「背負子(しょいこ)」ってご存知でしょうか?登山やキャンプで荷物を背負うために使う骨組みだけのリュックのようなもの、と言えば想像できるかも。最近は見かけなくなりましたが、「二宮尊徳像」が薪を背負っているのも背負子です。(若い方には余計わかりにくいと思いますが)

バイクに荷物を積む前に、キャリーカートを背負子のように取り付けておくと何かと便利です。

バイクのシートにツーリングバッグを載せるとき、バッグの底面がシートと接する面積によって安定感が変わってきます。当然のことながら接触する面積が狭いと不安定になります。

キャリーカートを先にバイクに取り付けておくと、その上にツーリングバッグを置けるので接触する面積を一定に保つことができます。

車種によってはちょっとした小道具も必要にはなりますが、キャリーカートの荷物を載せる面と、両サイドを面ファスナーのストラップで固定すれば完了です。

キャリーカートは軽いので取り付けが楽でバランスも取りやすくて簡単にできます。キャスターでシートを傷つけないように底面に「ゲタ」をはかせておくのがポイントです。

「ゲタ」をはかせた状態。シートを傷つけないようにエラストマーの板を使っています。

取り付けてしまえば、あとはツーリングバッグを載せて固定するだけ。

ツーリングバッグを載せた状態。キャリーカートの持ち手にも固定できるので荷物が安定します。

ツーリングバッグは平らな面で安定するし、キャリーカートの持ち手部分が加減速による前後の揺れを抑えてくれます。また、この持ち手部分はアクションカメラやドリンクホルダの取り付けもできるので何かと便利です。

いざ出発!その前に

操作説明はしっかり聞いておく

出発前にはかならずお店の人から車両の説明が一通りあります。

せっかくのレンタルバイクということで自分のバイクとは違うカテゴリや排気量のバイクを選んでいる場合が多いと思います。しかし、バイクは車種によって操作部の配置や扱い方が違ってくるので注意が必要です。

たとえば、ウインカーとホーンの配列やハザードランプの点灯、燃料タンクのキャップ開閉方法などはメーカーによって違いが出やすいです。キーの差し込み位置がエンジンの近くにある車種もあったりします。

最近は電子制御も増えてきているので、インジケーターの意味なども聞いておくと安心です。ETCの場所も分かりにくい場所だったり、ETCがなかったりする場合もあるので確認しておきましょう。

とにかく、出発前に疑問があるところはお店の人に聞くのがベストです。

ライディングポジションの確認

走り出す前に一度バイクにまたがってハンドルとの距離感やステップの位置、足つきを確かめておきましょう。

また、シフトチェンジの足送り、フロント、リアブレーキの遊びなども要チェックです。なんとなく収まりのよい体勢を見つけたところでミラーを調整します。

ミラーの調整は基本中の基本ですが割と忘れがちです。いつも自分のバイクに乗っていると調整しなくても大体合ってますからね。走り出す前と、走り出してからも見え具合を確認しましょう。

最初は運転に集中

乗ったことのないバイクで走り始めるのはとても緊張します。

最初はとにかく操作をゆっくりと。エンジンをかけ、クラッチレバーをゆっくり離してバイクが進みだすポイントを探ります。走り出したらシフトチェンジのポイントやブレーキの効き具合を確認します。

基本的にどんなバイクでもほぼ同じ操作なのですが、いつもとは違うライディングポジションで、シフトやブレーキのタイミングも変わってくるので最初のうちは運転操作に集中しましょう。

また、慣れるまでは音楽なども聴かずに、エンジン音に耳を傾けてください。普段はどんなエンジン音をしているか確認しておくことも大事です。

クルマと比べて、バイクはモデルごとの性格の違いが出やすいのが難しくもあり、面白いところでもあります。そんな違いを楽しめるのもレンタルバイクならではです。

疲れていなくても早めに休憩

1時間ほど走ったら休憩を取りましょう。これは休憩というより身体と荷物の点検が主な目的です。

慣れないバイクで気付かないうちに身体は緊張を強いられています。早めの休憩で身体をほぐし、ついでにバイクの乗り降りにも慣れておきます。

荷物もこのタイミングでチェックしておきます。出発前にしっかり固定したつもりでも、走行によってストラップ類が緩んでいる場合があります。緩みがひどく出ている場合は取り付け方を見直しましょう。

あと、レンタルバイクは出発前にしっかりと整備されているのでまず大丈夫ですが、タイヤの空気圧やオイル漏れも一応目視だけしておきます。

一度休憩したあとは緊張も解けて身体がバイクに馴染んできたことがわかります。休憩でバイクを乗り降りするたびに運転操作にも慣れてきます。

最初は意識しながら運転していたのが、帰る頃には自然に運転できるようになるでしょう。

返却するときは?

時間にゆとりを持って

お店には返却時刻の1時間ぐらい前に到着しておくのが理想的です。これは心にゆとりを持つための1時間です。

時間ギリギリだと、焦りから事故を起こしたりするリスクが増します。また、もっとギリギリまで楽しみたいと思っても、お店は大体が市街地にあるので走りを楽しむような場所はありませんし、むしろ渋滞していて走りどころではないかもしれません。

また、レンタルバイクはガソリンを満タンで返す必要があります。お店の近くにガソリンスタンドがあるとは限らないので、給油するための時間も計算に入れておきましょう。

返却当日はその日の出発地点からお店までの距離を測り、余裕を持って戻れるペースを考えます。距離があるときは、とりあえずお店の50~100km圏内まで戻っておくと安心です。

返金はないものと考える

ちなみに、返却時刻よりも早くお店に到着しても原則返金はないものと考えておきましょう。返金のシステムがないわけではないのですが、各社ともに数時間早まったぐらいでは返金されません。

返金は長期で借りていて、半日とか1日単位で早める場合などに適用されます。それでも中途解約の手数料が発生したり、返金の上限があったりするので満額では戻ってきません。

数時間であれば、返却するよりも近場の観光地やツーリングスポットを回る方がお得です。疲れたし、走りはもうお腹一杯というときは、近くの道の駅でバイクを眺めながら旅を振り返るのもいいでしょう。

お店に戻ったら

帰ってきたら邪魔にならない場所に停めて、すぐに荷ほどきを始めましょう。お店の人に声をかける必要はありません。

お店の人も帰ってきたことには気付いてくれます。話しかけてくるときもありますが、だいたいは旅先やバイクのことについての話で、すぐに返却手続きを求めてくるようなことはありません(閉店間際だと違うでしょうが…)。荷ほどきが終わり、帰り支度ができたらこちらから声をかけましょう。

荷ほどきはまずツーリングバッグを下ろし、ヘルメットやグローブなどの身に着ける用品を片付けます。ツーリング先で買ったお土産などでスペースがなくなっている場合があるので、ここでまたサブバッグを使うのもアリです。また、ETCを利用した場合はカードの抜き忘れにも注意しましょう。

すべての荷物がまとまったら先述のキャリーカートに載せて荷ほどき完了です。返却手続きが終わったら、キャリーカートを引いてすぐに帰れるようにしておくとスマートです。

準備できたら、出発時に渡された車検証を持ってお店の人に声をかけましょう。延長が発生していなければ、満タンと車両のチェックだけして返却完了です。

まとめ

レンタルバイクによる北海道ツーリングのコツについて述べてきました。ポイントは次のとおりです。

  1. 時間を味方につけよう
  2. 荷物は移動と積載を両立させよう
  3. 返却日は時間にゆとりを持とう

時間を味方につけよう

費用の半分以上を占めるのが飛行機のチケット代と宿泊費です。幸い、2つとも早期割引があるのでこれを使わない手はありません。数か月前から予約できるので、早めに航空会社や旅行サイトをチェックしておきましょう。

荷物は移動と積載を両立させよう

北海道を往復するときの荷物の運びやすさと、バイクで走るときの積載のしやすさを両立するのがツーリングバッグとキャリーカートの組み合わせです。キャリーカートを背負子にしてバッグを載せるのがポイントです。

最終日は時間にゆとりを持とう

返却時刻の1時間前にはお店に戻れる計画を立てましょう。最終日の出発地点がお店から離れすぎていると、その日は移動だけで終わってしまいます。また、時間に追われると焦りが出てくるのでせっかくのツーリングを楽しむ余裕がなくなります。

レンタルバイクでのツーリングは普段より入念な計画と準備が必要です。一方で、自分のマシンだとよっぽど時間がないと行けない遠く離れた場所を手軽に走ることができるのが魅力です。また、初見のバイクに荷物を積んだり、乗ったことのないバイクを運転したりすることで、ライダーとしての経験値を大幅に増やすことができます。

何かと準備の必要なレンタルバイクでのツーリングですが、計画を練るのにお金はかかりません。本当に行くかどうかは別として計画だけでも練ってみてはいかがでしょうか。

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