はじめてのSSTR完全ガイド ②出走編

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SSTR当日のスタートからゴールまでを体験談を交えて解説します。

エントリーから出走までの準備については「準備編」をご覧ください。
はじめてのSSTR完全ガイド ①準備編

完走後のレポートは「完走後」をご覧ください。

はじめてのSSTR完全ガイド ③完走後

スタート前

当日が雨の場合

SSTRは基本的に雨天決行です。よほどの荒天でないかぎりは開催されるので、雨予報でもそのつもりで準備しておきましょう。

ただ、天候によっては運営方法の変更などもあるので、事務局からのメールやSSTRシステムのお知らせを前日からチェックしておきましょう。

2024年は波浪により千里浜なぎさドライブウェイが通行止め。羽咋市役所から10km圏内がゴール地点となった。

スタート地点まで移動

スタート前

SSTRは”Sunrise Sunset Touring Rally”という名前から、日の出と共にスタートしなければならないと思われがちですが、そうではありません。

ルール上は「出発地点の日の出時刻以降」となっています。つまり、日が昇ってからスタート地点まで移動して出発しても問題ありません。

ただ、千里浜なぎさドライブウェイの日没時刻までにはゴールする必要があるので、わりと日の出時刻に近い時間帯にはなってきます。

SSTRを最短で完走する場合でも、その距離は約300km。出発地点によっては日の出からスタートしないと間に合わないかも。

もう1つのルール「日本海の反対側となる海岸」ですが、これは本当に海っぺりからスタートしなければならないというわけではありません。

特に都市部ではそうなのですが、工場やコンテナヤード、高い防波堤などに阻まれて海までバイクで近づけない場合があります。

海が見えない場所でも、マップ上で「日本海の反対側となる海岸」に近い場所であればスタート地点として認められるようです。

海から少し離れた場所からスタートしてもいい。

日本海側の反対側の海岸は湾内でもOK。たとえば、東京湾や瀬戸内海のような内海でもスタート地点として認められるよ。

スタート前の準備

スタート地点と出発時刻は完走を証明する大事な情報なので、これを忘れて走り出すと取り返しがつかなくなります。

日の出時刻以降であれば、いつでもスタート地点の登録は可能ですが、できれば走り出す直前に行いましょう。

スタート時刻はゴール後に発行される「完走記録証」に公式タイムとして出てくるので、あまり早すぎると正確ではなくなってしまいます。

SSTRシステムの[現在地の更新]ボタンで位置情報を取得して、ODDメーターの距離を入力後に[送信]ボタンを押すとスタート地点を登録できます。(初回登録時は現在地が「スタート」になります)

SSTRシステム

出走中の留意事項

出発

エンジンをかけていよいよSSTRのスタートです。

しかし、ここで出発前の最終確認。スタート地点の登録がきちんとできているか確認しましょう。電波状態が悪かったり、操作を誤ったりして登録できていない可能性もあります。

トップメニューの[送信履歴]できちんと登録されていることを確認してから走り出してください。

スタート地点の登録は完走を証明する大事な要素。これができてないと、このあとが全部無駄になってしまうので慎重に。

走り出した時点で、1つめの完走条件「日本海の反対側から日の出時刻以降にスタート」はクリアとなります。

立ち寄りポイントの登録

道の駅 飛騨街道なぎさ

立ち寄りポイントに到着したら、まずはSSTRシステムで地点登録をしましょう。やり方はスタートのときと同じです。

[現在地の更新]ボタンで位置情報を取得して、ODDメーターの距離を入力後に[送信]ボタンを押します。きちんと登録されたか[送信履歴]で確認するようにしておくと安心です。

立ち寄りポイントはどう稼ぐ?

立ち寄りポイントはいくつか種類があります。点数の多さで何か特典があるわけではないので、完走条件に必要な点数を獲得することを目標にしましょう。

  • 指定の道の駅:3点
  • 指定以外の道の駅:2点
  • 高速道路のパーキング/サービスエリア:1点
  • 岬ボーナスポイント:3点
  • びっくりボーナスポイント:3点

個人的な感想ですが、立ち寄りポイントは普通に走れば難なくクリアできると思います。SSTRは長い距離を走るので、休憩や通りすがりの道の駅、サービスエリア/パーキングエリアで地点登録するだけで必要な点数を稼げます。

点数はそんなに心配しなくても貯まっていくよ。

指定道の駅は早めに立ち寄る

完走条件として、かならず1か所は立ち寄らなければならない指定道の駅。できれば序盤のうちに立ち寄っておくと安心です。

道の駅 万葉の里高岡
2023年の指定道の駅「万葉の里 高岡」

早めクリアしておくことで、そのあとのルート設定の自由度が広がるし、精神的にも落ち着いて過ごせます。

指定道の駅はだいたい50km間隔で設定されていて、ゴールに一番近い指定道の駅だと千里浜なぎさドライブウェイから約30kmの地点です。

ゴール手前で立ち寄ってもいいのですが、長丁場のSSTRでは何か起こるかわかりません。終盤に何かのトラブルに見舞われしまうと致命的になるので、ここは先手必勝で臨みましょう。

思い切って休むことも大事

ひだまりの湯
SSTR2023で立ち寄った高山市内の温浴施設。

1日かけて千里浜なぎさドライブウェイを目指すSSTR。早朝出発の影響もあってか、午後に入ると次第に疲れが出はじめます。特にランチのあとは満腹感と春の陽気で強烈な眠気との闘いになります。

居眠り運転で事故でも起こしてしまったら即リタイアです。コーヒーやエナドリで眠気を飛ばす方法もありますが、ここは急がば回れ。一度寝てしまいしょう。

そんなときに便利なのがスーパー銭湯。できれば昼食が取れて、仮眠スペースがあるところベストです。

陽だまりの湯仮眠室
昼食と仮眠を取ってリフレッシュ。

もちろん時間を気にする必要はありますが、風呂、食事、仮眠で2時間半ぐらい過ごすとして、それでもゴールに間に合いそうなら休むべきです。

一度リフレッシュすると午後からの集中力も続くので、結果的に安全運転につながります。また、この時間は夕暮れに合わせて千里浜なぎさドライブウェイに到着するための調整としても利用できます。

ゴールまでの道のり

次第にバイクの数が増えていく

千里浜なぎさドライブウェイに近づいて行くにつれて、だんだんとバイクの数が増えてきます。何千台というバイクが同じ場所に向かっているので当然です。

とにかくバイクの数が多くて、自然と数十台の集団走行になってきます。お祭り感もあってテンションが上がってきますが、そう浮かれてばかりはいられません。

この集団走行、ソロやグループが混走しているのでペースが安定していません。また、2車線区間では隣の車線をバイクがどんどん通りすぎて行くので車線変更も気を遣います。

石川県内に入ったら、車間距離と後方確認の時間は十分に取って、いつも以上に安全運転を心がけましょう。

参加者同士の接触事故なんてお互い不幸でしかないからね。

ゴールへのアプローチ

千里浜なぎさドライブウェイへのアクセスルートは主に2つあります。

1つは南からのアプローチで、「のと里山海道」を通っていく海沿いのルート。こっちがメインルートで多くのライダーが使います。

もう1つは西からのアプローチで、氷見、高岡方面から国道や県道を通っていく山側のルート。名古屋以東のライダーはこのルートを選択できます。

個人的には山側からのアプローチの方が比較的空いてて、気持ちよくゴールに向かって行ける気がします。

ゴール地点の登録

SSTRゴール前
千里浜なぎさドライブウェイの入り口。目の前に海が開けてきたときは感動です。

ゴール地点の開場は14:00から。早いうちに到着してイベントを楽しむも良し、夕日をバックに画になるフィニッシュするのも良し、ゴールの仕方も人それぞれです。

夕方にが近づくにつれて、千里浜なぎさドライブウェイの入り口はバイクで混雑しはじめます。係員の方の指示にしたがって運転しましょう。

SSTRゴール前
波打ち際はバイクだらけ。フィニッシュゲートまで数キロあるので、奥まで進んで行った方が空いている。

ゴール地点の登録は千里浜なぎさドライブウェイの入り口から北へ8kmの区間でできます。フィニッシュゲートを通過する必要はないので、忘れないうちに済ませておくことをおすすめします。

波打ち際にバイクを寄せて、記念撮影のついでに登録を済ませておきましょう。なお、フィニッシュゲートの通過後は記念品を受け取りなどがあって何かと慌ただしくなります。

実際、はじめて出走したときはフィニッシュに浮かれて、イベント会場に着いてから登録していないことに気付きました。日没時刻の約30分前で危なかったです。

ヤエー
お互いにゴールをたたえ合います。

ひとしきり達成感を味わったら、あとはフィニッシュゲートに向けて走り出すだけ。ここからはまさにウイニングランです。ゆっくりと味わいながら走りましょう。

SSTRフィニッシュゲート
フィニッシュゲート通過の瞬間。

SSTRはゴール後にもまだお楽しみがあります。くわしくは完走後のレポートをご覧ください。

はじめてのSSTR完全ガイド ③完走後

とにかく無事にゴールできるよう安全運転を心がけて!


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