日本最北のガンダムマンホールをコンプリートせよ

最近、街中でよく見かけるデザインマンホール。実は企業とコラボした「キャラもの」があるのをご存知でしょうか？

今回は北の最果てにある6つのガンダムマンホールを紹介します。

ガンダムマンホールプロジェクト進行中

『機動戦士ガンダム』シリーズのモビルスーツがデザインされたマンホール蓋を全国各地に設置する取り組みです。

バンダイナムコグループが日本各地の自治体と協力して、地域の活性化と全世代のガンダムファンの絆を深めることを目的に活動しています。

2021年の小田原を皮切りに、全国各地にモビルスーツと地元の観光名所が描かれたマンホールを展開。

2023年8月現在、全国16か所に設置されていて、これからも続々と増えていく計画です。

日本最北端のガンダムマンホール

今回紹介するのは、北海道の稚内市、豊富町、天塩町にあるガンダムマンホール。

この3つの市町は自らを「北海道”Nフィールド”自治体連合」と称して、2023年４月から各自治体に2か所、合計6か所のガンダムマンホールを設置しました。

6つのマンホールの設置場所

それでは各マンホールのデザインと設置場所をレビューしていきましょう。

ガンダム×白い道（稚内市）

ガンダムと観光名所「白い道」のデザイン。設置場所は稚内副港市場の正面入り口横です。

ここは海産物の販売店や地元食材を使った飲食店などが入る商業施設です。２階は樺太記念館、３階は温浴施設になっています。

ちなみに「白い道」は宗谷丘陵に約3㎞にわたって続く、その名の通り真っ白な道です。

道が白いのは、稚内の名産であるホタテの貝殻を砕いて敷き詰めているから。

晴れた日は、空と海の青さとのコントラストが美しく、まるで日本ではないような風景が広がります。

ドム×稚内港北防波堤ドーム（稚内市）

ドムと「稚内港北防波堤ドーム」のデザイン。設置場所は稚内フェリーターミナルの南側入口から十数m離れたところです。

ここには利尻島、礼文島へのフェリーが発着場しています。上記で紹介した稚内副港市場から1.5kmほど北上したところにあります。

ちなみに稚内港北防波堤ドームはかつての樺太航路の発着場。

当時、乗客を強風と高波から守るために建てられた全長427mの半アーチ型のドームが今も保存されています。

ガンダム×豊富温泉（豊富町）

ガンダムと日本最北の温泉郷「豊富温泉」のデザイン。設置場所は豊富町観光情報センターの入口付近です。

ここはJR豊富駅の隣にあるので、駅を目指せばすぐにたどり着けます。

ちなみに豊富温泉は石油や天然ガスとともに湧出している世界的にも珍しい温泉。お湯はかすかに石油のにおいがするそうです。

ドム×サロベツ湿原（豊富町）

ドムと雄大な自然が広がる「サロベツ湿原」のデザイン。設置場所は豊富温泉郷にある湯の杜 ぽっけの入口です。

ここは観光窓口と地元の交流施設になっていて、オーガニックカフェや特産品の販売などもしています。

ちなみにサロベツ湿原は国内最大の湿原。ここを通る道道106号線は「日本海オロロンライン」のハイライトになっています。

ガンダム×天塩川歴史資料館（天塩町）

ガンダムと赤レンガが特徴的な「天塩川歴史資料館」のデザイン。設置場所はてしお温泉夕映のホテル入口です。

ここは町営の施設。宿泊者以外にも開放されていて、日帰り入浴や食事もできます。

ちなみに天塩川歴史資料館は、町民から「赤レンガ」として親しまれている旧役場庁舎を利用しています。

ここには約300万年前と推定される世界最古のコククジラの化石が展示されています。

ドム×天塩川河川公園（天塩町）

ガンダムと夕日スポット「天塩川河川公園」のデザイン。設置場所は道の駅てしおの正面入口横です。

ここでは天塩町の特産品を使ったしじみラーメンなどが味わえます。

ちなみに天塩川河川公園は天塩川の河口付近約10kmにわたって整備された広大な公園です。

公園のどこからでも海が見渡せて、晴れた日は水平線の向こうに利尻富士が見えます。

コンプリートするには

6つのマンホールの距離感

最北端の稚内フェリーターミナルから最南端のてしお温泉夕映のすべてのマンホールをめぐっても約85km。

バイクなら1日あれば十分回れる距離です。

マンホールの設置場所と背景デザインの場所は離れている

マンホール	設置場所	背景デザインの場所までの距離
ガンダム×白い道	稚内副港市場	約 25 km
ドム×稚内港北防波堤ドーム	稚内フェリーターミナル	1.3 km
ガンダム×豊富温泉	豊富町観光情報センター	6.5 km
ドム×サロベツ湿原	湯の杜 ぽっけ（豊富町内）	約 20 km
ガンダム×天塩川歴史資料館	てしお温泉夕映	1.3 km
ドム×天塩川河川公園	道の駅てしお	1.0 km

背景デザインに描かれている場所がマンホール設置場所ではないので注意しましょう。

「ガンダム×白い道」と「ドム×サロベツ湿原」は設置場所から20kmぐらい離れているので、訪れる場合は時間配分に気を付けてください。

マンホール設置場所の滞在時間は短め

マンホールの設置場所はフェリーターミナル、道の駅、観光案内所、温浴施設など。観光そのものができる場所ではありません。

ガンダムマンホールにたどり着いたら、あとは食事か休憩ぐらいです。

逆に言えば、観光の合間にマンホール設置場所で食事や休憩を取れば効率的に回れます。

おまけ：ジェットストリームアタック

各地のドムは同じデザインのように見えますが、右肩に番号がついています。また、背景にはいずれも利尻富士がデザインされていて、それぞれで時間帯が異なっています。

まとめ

ガンダムマンホールのコンプリートを目指すなら次の点を押さえておきましょう。

せっかく道北まで来たのなら、背景デザインの場所も訪れてみましょう。

この場合は、道北のどこかで一泊する計画にすることをおすすめします。

また、設置場所のうち3か所は温泉施設です（てしお温泉 夕映、豊富温泉街、稚内副港市場）。

特にてしお温泉と豊富温泉は非常に珍しい泉質なので、時間があれば浸かっていくのがおすすめです。

いかがでしたか？日本最北端のガンダムマンホール。

どのマンホールも比較的訪れやすい場所にあるので、道北ツーリングの合間でコンプリートにチャレンジしてみてください。