SSTR2023 出走レポート

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2023年のSSTRのレポートです。

この年、はじめてSSTRに参加しました。一参加者の出走記録なので、参考になるかどうかはわかりません。

SSTRの細かいルールやノウハウは以下の記事でまとめています。


はじめてのSSTR完全ガイド ①準備編

はじめてのSSTR完全ガイド ②出走編

はじめてのSSTR完全ガイド ③完走後

スタート前

スタート地点まで移動

5月27日、出走当日。3時過ぎに起床し、4時前には家を出ます。近所迷惑にならないように少し離れたところでエンジンをかけてからの出発です。

辺りはまだ暗いですが、30分ほど走ると東の空が白んできました。闇に包まれて先の見えなかった道路がぼんやりと姿を現し、やがて周囲の景色が色づいてはっきりと見え始めます。

普段、こんなに早い時間に走ることはないので、夜が明けていく空のグラデーションの変化を楽しめるのもSSTRならではです。

午前4時40分、スタート地点の海岸に到着。ちょうどスタート地点の日の出時刻ですが、ルール上は「日の出時刻以降にスタート」すればよいので慌てる必要はありません。

エンジンを止めてスタート直前の準備に入ります。

スタート直前

スタート前

とりあえず記念撮影から。

何らかの不具合でSSTRシステムが使えなくなった場合、完走を証明するために念のため撮っておきます。海を背景にして車両とゼッケンがわかるような一枚と、ODDメーターの走行キロ数をパチリ。

そして、スタート地点の登録。

SSTRシステムでスタート地点を登録した時点が出発時刻とみなされます。ゴール後に発行される「完走記録証」に公式タイムとして出てくるので、走り出す直前に登録です。

SSTR出走

スタート (4:56)

エンジンをかけていよいよSSTRのスタートです。この時間、この場所から走り出した時点で、1つめの完走条件「日本海の反対側から日の出時刻以降にスタート」はクリアです。

最初の立ち寄りポイント獲得 (6:10)

初参戦で要領を得ないので、序盤は距離を稼ぐために高速道路を使います。ほどなく、新東名の長篠設楽原パーキングエリアに到着。

軽い朝食を取りながら、立ち寄り地点を登録。SSTRで初のポイント獲得です。

長篠設楽原PA
高速道路のサービスエリア/パーキングエリアの立ち寄りポイントは1点。

その後、新城ICを降りてすぐの道の駅「もっくる新城」で2点、R257に入って道の駅「したら」で2点と着実に点数を稼ぎます。まだ早朝ですが、どちらの道の駅もSSTRのライダーでいっぱいでした。

道の駅 もっくる新城
道の駅 したら

指定の道の駅クリア (7:47)

指定道の駅「どんぐりの里 いなぶ」に到着。ここは地元ライダーが多く集まる場所で混雑を予想しましたが意外とまばらです。

道の駅 どんぐりの里いなぶ
右の方にSSTRの係の人が立っています。

まだまだ序盤ですが、初めてでこの先どうなるかわからないので必要な完走条件は早めにクリアしていきます。これで「指定の道の駅の中から1か所以上に必ず立ち寄る」は達成です。

立ち寄りポイント15点以上クリア (10:46)

「どんぐりの里 いなぶ」までの約100kmで完走条件の半分を上回る8点。単純計算だと20点以上は取れそうなペースです。

メインの完走条件となる「立ち寄りポイントを15点以上獲得する」は、普通にゴールを目指していればそんなに難しくはないのかもしれません。


その後、「上矢作ラ・フォーレ福寿の里」「花街道付知」「加子母」で各2点を獲得。R257からR41に接続する時点ですでに14点に達してリーチとなりました。

道の駅 ラフォーレ福寿の里
R257を北上して岐阜県に入ります。
道の駅 花街道付知
ここではトイレ休憩だけ。
道の駅 加子母
ルート沿いの道の駅はピットイン感覚で地点登録だけしてすぐ出発。

次は「飛騨街道 なぎさ」。指定の道の駅です。日も高くなってきたこともあって地元ライダーも入り混じり、駐車場にはものすごい数のバイクが。まるでレッド○ロンのようです。

道の駅 飛騨街道なぎさ
見えてないけど、写真の右の方までずっとバイクだらけです。

3点を加算してこの時点で17点。「立ち寄りポイントを15点以上獲得する」をクリアです。

ここまでのルートは以下の通り。「どんぐりの里 いなぶ」から約120km、スタート地点からは220kmです。

立ち寄りポイント15点以上をクリア。

休憩 (12:00)

この時点で日の出からすでに220kmの走行。

天気も良く、思いのほか気温が高くて暑いです。トイレ休憩を兼ねて小休止は取ってきましたが、さすがに少し疲れが見え始めます。

ここまで駆け足気味で来ているため、このままではまだ日が高いうちに千里浜なぎさドライブウェイに着くペース。

せっかくのSSTR、夕日をバックにゴールしたいのでここで大休止を取ります。お腹も空いたし、朝早かったので少し仮眠したい。

その2つを同時に満たせる場所はただ1つ、スーパー銭湯です。

ひだまりの湯
高山市内の温浴施設。仮眠室があります。

ちょうど30分ほど走ったところに「飛騨高山 ひだまりの湯」がありました。

まずは汗を流してお食事処へ。お昼を食べたら仮眠室へ直行します。

陽だまりの湯お食事処
中途半端な時間なのでお食事処はガラガラ。
陽だまりの湯仮眠室
朝早かったので仮眠でリフレッシュ。

1時間ほど横になったら心も体もスッキリです。もう少し仮眠を取りたかったけど、ゴールできないと元も子もないので14時には出発。滞在時間は約2時間でした。

後半戦スタート (14:00)

残る完走条件は「千里浜なぎさドライブウェイに日の入り時刻までに到着」のただ一つ。

高山から高岡までは高速道路を使い、残りは一般道でゴールまでの道のりを味わいながら走るというプランで行きます。

この辺りまで来ると、いたる所にSSTRの参加ライダーが走っています。

高速道路上は10台以上のバイクの車列がいくつも自然発生するほど。たまに大集団の先頭になったりすると、なぜか緊張します(汗)

飛騨河合PA
完走条件の15点は満たしたけど、PAにも寄って得点を稼ぎます。
城端SA
富山県に入ったところで雲行きが。夕日が見えるかどうか心配です。

ゴールへのアプローチ (15:30)

ペースが安定しない集団走行がつらくなってきたので砺波スマートICで離脱。

ここからゴールの千里浜なぎさドライブウェイへのアクセスルートは2つ。

1つは海沿いのルート。道の駅「倶利伽羅・源平の郷」を経由して南からアプローチします。

もう1つは山側のルート。道の駅「万葉の里 高岡」を経由して西からアプローチします。

ひとしきり悩んで山側のルートに決めました。

理由は、高速道路、国道、県道とアクセスルートが多彩で交通量が分散されると踏んだから。

最後の立ち寄りポイント (16:07)

最後の立ち寄りポイント「万葉の里 高岡」で3点を追加し、最終的に22点になりました。

道の駅 万葉の里高岡
ここもバイクであふれてます。

いい感じで日も傾きかけてきて、あと1時間も走ればちょうど夕暮れの時間です。

最後の区間はゴールまでの道のりを味わうため、あえて県道29号を使います。

ゴール地点

千里浜なぎさドライブウェイ到着 (17:05)

ゴールまであと約5km。もうこの辺から気分はウイニングランです。予想通り、西側からのアクセスは交通量も少なくて快適でした。

係員に誘導されながら、ゆっくりと千里浜なぎさドライブウェイへ進入。開けた海と傾きかけた太陽が視界一面に入ってきます。

SSTRゴール前
千里浜なぎさドライブウェイの入り口。目の前に海が開けてきたときは感動です。

何度か来ている場所ですが今回は格別です。フィニッシュゲートはここから6kmほど先ですが、沿道には記念写真を撮ったり、ゴールの雰囲気を楽しむライダーたちであふれています。

SSTRゴール前
思い思いに楽しむ浜辺のライダーたち。

波打ち際の空いているスペースにバイクを寄せます。

夕日で伸びたバイクのシルエット。

海と夕日、そして前方にはフィニッシュゲートへ向かうライダーの隊列。

なぜか嬉しくなって見知らぬライダー達に手を振ってみたりします。

特別がんばったわけでもないけど、不思議な達成感を得て、しばらくこの場の雰囲気を楽しみます。

フィニッシュゲート通過 (17:40)

いよいよフィニッシュゲートに向けて走り出します。

車列は徐行ぐらいのスピードですが、ここまで来て追い越しをかけていくような野暮なライダーは一人もいません。

参加者全員、SSTRが終わってしまう名残惜しさを感じながらゆっくりとフィニッシュに向かっているようです。

SSTRフィニッシュゲート
フィニッシュゲート通過の瞬間。

両サイドにギャラリーの歓迎を受けながらフィニッシュゲートを通過。

待ち構えていたオフィシャルカメラマンが記念写真を撮ってくれました。

SSTRゴール後
ゴール直後の風景。右側には記念品の交換所とイベントブースがあります。

SSTR2023完走 (18:38)

ゴール地点の登録が完了するとSSTRが正式に完走となります。

千里浜なぎさドライブウェイに到着したことに浮かれてゴール登録をするのを忘れていました(汗)

日の入り時刻の25分前に気付き、あわてて登録。期せずしてギリギリで完走となりました。

SSTR2023を終えて


今回の行程をマップにすると全部で386km。SSTRにしては比較的短い方だと思います。

普段はソロで走っている私ですが、この日だけは1日中ゆる~いマスツーリングをしているような気分でした。

同じイベントに参加しているからといって、急にライダー同士が仲良くなるわけではないのですが、SSTRのゼッケンが貼ってあるだけで「お互いに頑張ろう」という気持ちがわいてきます。

会話をかわすこともないけど、目的も行先も一緒という連帯感が生まれていて、それはゴールが近づくにつれ、ライダーの姿が増えるにつれ、強くなっていくように感じました。

また、道中はいたるところで「ヤエー」の連続でした。たぶん、これまでのバイク歴で交わした「ヤエー」の回数を1日で上回ったのではないでしょうか。

ヤエー
お互いにゴールをたたえ合います。

そして、千里浜なぎさドライブウェイに到着したときに全国各地からやってライダーたちが互いに完走をたたえあう一体感は格別でした。

目標や目的地がないツーリングはすぐに飽きてしまいますが、このイベントは丸一日楽しめる大きな目標とテーマを与えてくれます。

そして、ゴールした先には普段のツーリングでは味わえない特別な光景が待っています。

SSTRゴール後
ゴール後、地元ご婦人たちの熱烈歓迎。


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