高速道路乗り放題 2025 ツーリングプラン

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今年も高速道路の定額割引「ツーリングプラン」が始まりました。

「ツーリングプラン」は高速道路を運営するNEXCO各社が提供している割引企画。指定されたエリア内の通行料金が定額になるサービスです。

まだ使ったことがないという方のために、概要と利用方法についてご紹介します。

サービスの概要

指定されたエリア内の通行料金が定額になるサービスです。そして、エリア内のインターチェンジなら何度でも乗り降り可能。

「指定されたエリア」とはNEXCOが定める全国22のエリアを指します。これらは「コース」と呼ばれ、たとえば「関越道・東北道コース」「東北・三陸コース」とった感じで道路名や地名が付いています。

利用できる期間は2日か3日。コースによって日数の設定が決められています。

全22コースは以下のとおり。全国各地を広くカバーしていますが、なぜか中国地方だけは設定されていません。

エリアプラン期間金額提供元
北海道道南・道北コース3日6,100NEXCO東日本(ドラ割)
道南・道東コース3日6,100
東北東北・三陸コース2日3,800
関東関越道・東北道コース2日3,000
東北道・常磐道コース ミニ2日2,500
東北道・常磐道コース ワイド3日5,100
東関東道・館山道コース2日2,500
首都圏東名・中央道コース ミニ2日2,500NEXCO中日本(速旅)
東名・中央道コース ワイド2日3,900
中京圏東名・中央道コース ミニ2日3,600
東名・中央道コース ワイド3日6,000
伊勢道コース2日3,100
東海北陸道・北陸道コース3日5,100
中央道・東海北陸道コース2日2,000
関西名神・北陸道・京都縦貫道コース2日3,600NEXCO西日本(みち旅)
中国道・山陽道・播但道コース2日3,100
阪和道コース2日2,500
四国香川・徳島・高知コース2日3,100
愛媛・高知コース2日3,100
九州熊本・佐賀・長崎コース2日3,100
熊本・大分・福岡コース2日3,100
熊本・宮崎・鹿児島コース3日4,600

利用条件

利用するために必要なのは次の3つです。

  • ETC車載器を搭載していること
  • 会員登録をしていること
  • 事前申し込みをしていること

ETC車載器を搭載していること

まず、対象はETC車載器のあるバイクに限定されます。

ETC車載器の助成金キャンペーンが続けられてきたおかげもあって、すでに設置している人も多いはず。

昔は料金所を抜けるときはちょっと緊張したものです。

グローブでのお金の受け渡しは意外と難しく、小銭がつかめなかったり、ひどいときは落としたりして、後続車の圧を感じながら料金を払っていました。

このプレッシャーから解放され、各種ETC割引の恩恵を受けられるのですから、バイクにETC車載器を設置するのは当然の選択。初期費用なんてすぐにペイできます。

会員登録をしていること

提供元サービス名(会員登録先)
NEXCO東日本ドラ割(ドラぷら)
NEXCO中日本速旅
NEXCO西日本みち旅

会員登録には注意が必要です。登録先が3種類あるので間違わないようにしましょう。

NEXCOは高速道路の運営と管理をしている組織。しかし、管轄ごとに東日本、中日本、西日本の3つの会社に分かれています。

各社ともに「ツーリングプラン」という名称をうたってはいますが、会員登録は共通ではありません。

とりあえず利用したいコースを選んで、申し込みページまで進んで行きましょう。

会員登録を求められるので、そこで登録すれば間違えることはありません。

事前申し込みをしていること

ツーリングプランは最初のインターチェンジを降りる前までに申し込みをしなければなりません。

逆に言えば、高速道路に乗ってしまってからも申し込みが可能ということです。

天候や気分によってどうするか決めたいときもあるので、融通が利いててすごく助かります。

しかし、利用が決まっているなら忘れてしまわないように、事前に申し込んでおいた方がいいでしょう。

申し込み方法

申し込みにはETCカードと車載器の番号が必要になります。

番号を控えたら、あとはNEXCO各社のホームぺージから希望のコースを選んで、利用開始日と必要な情報を入力するだけ。

受付メールが届いたら手続きは完了です。

会員情報にETC車載器の管理番号を紐づけられるので、次回以降の申し込みはさらに手軽になります。

利用上の注意点

期間限定のサービス

ツーリングプランは、例年4月から11月まで利用可能です。需要も少ないせいか、冬場はやっていません。

3月末にその年のプランが発表されて、4月から申し込みができるようになります。

サービス開始からコースの数が着実に増えてきているので、新しいコースが追加されていないかチェックしてみましょう。

対象エリア外は料金が発生

当然のことですが、利用コースのエリア外は別途料金が発生します。

たとえば、対象エリア内のICから流入して、エリア外のICで降りた場合はエリア外を走った分の料金が発生します。

また、対象エリア外のICから流入し、対象エリアを通過して、対象エリア外のICで降りた場合、ツーリングプランは適用されません。

つまり、対象エリアをまたぐような使い方はできないということですね。

ツーリングプランは観光地やツーリングスポットの活性化を図るために提供されているサービス。

そのため、対象エリア内のICの乗り降りだけが定額料金という仕組みになっています。

料金所では通常料金が表示される

ツーリングプランに申し込んでいても、料金所を通過するときは通常料金が表示されます。

「定額料金じゃなかったの?」と不安になりますが、これが普通なのでご安心を。

対象エリア内の走行は、まとめてツーリングプラン料金として請求されます。

明細は最初の走行区間がツーリングプランの金額になり、2区間目以降は表示されません。

二輪車定額割引との併用

ツーリングプランとは別に「二輪車定額割引」というサービスがあります。

これは土日限定で1回の走行距離が80kmを超える場合に料金が37.5%割引されるというものです。

このサービスはツーリングプランとの同時利用が可能。その場合は、ツーリングプランが優先的に適用されます。

ツーリングプランの対象エリア外を80km以上走る予定があれば、二輪車定額割引はメリットがあります。

まとめ

料金が定額になるツーリングプランは大変ありがたいサービス。料金を気にせず走れるのでいろんな場所に行けます。

エリアの広さに応じて2日または3日連続で利用できるというのもポイント。泊まりがけのツーリングにはぴったりです。

「元は取れるのか?」というと、「ほぼ取れる」という答えになるでしょう。

なぜなら、ツーリングプランの金額は対象エリアの端から端まで走ったときの平日片道料金に近いから。

片道利用だけならツーリングプランの方が高いときもありますが、往復だと確実にお得です。

日帰りでも泊まりでも、ツーリングは行きと帰りのワンセット。つまり、よほど短距離の移動でない限りツーリングプランを使えば確実に元は取れます。

長距離を走るときはかならず役に立つサービスです。ツーリングプランを軸に次回の旅を検討してみるのもいいですね。

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